vol.718 ここに在る理由
2025-12-28
・宏史さんからのお便り②
・カスタネダの死について
・ロサンゼルスとメキシコの中間
・「デザート」が出てこない
・思い出せない感覚を楽しむ
・物語りとは言葉の集まり
・記憶にない=新鮮さ
・覚醒と記憶のせめぎあい
本日の動画の内容
1.記憶が抜ける感覚を楽しめるかどうか
年齢とともに言葉や記憶が抜け落ちる感覚が現れる
その違和感を拒まず面白がれるかどうかが分かれ目になる
2.事象とは時間であり時間とは物語である
記憶は時間であり 時間は言葉で編まれた物語である
言葉が消えると出来事も 時間も同時に消えていく
3.記憶を失うと世界は生まれ直す
場所や意味の記憶を失うと 世界は初めて見るものとして立ち現れる
その新鮮さは 生まれた瞬間の感覚に近い
4.完全に目覚めると人は生きられない
世界の記憶をすべて失えば強烈な感動は 得られるが生活は成り立たない
生きるためにはあえて一部を残す必要がある
2025年10月11日
宏史さんからのお便り
(本日の動画の内容分)
「●動画626と627でカスタネダについてのお話しをされていたのを聞いて気になって
いたことを思い出したのですが、
ウィキペディア (Wikipedia)
カスタネダの死についてこう書かれています。
1998年4月27日にロサンゼルスにて肝臓癌による合併症のため死去した。」
おはようございます
今日はですね宏史さんのお便りですね
10月かな? の11日に来たお便りの続きをやってます
前回あのカスタネダがロサンゼルスで亡くなったと
1998年だから今から27年前か
ね、もうすぐ27年前、4月だからもう27年
もうすぐ28年ぐらいになりそうだねあと半年ぐらい経ったら
ロサンゼルスでね
カスタネダはロサン・・・ロス好きだったんだよね
気持ちはわかるわ
本当にロスというかね、何て言うんだろう? あそこだよね
ロスとメキシコの中間ぐらい
だから まあ砂漠があるじゃないですか砂漠もあるし
あそこ何て
私もよく行ったんだけどね
えーとほらピョコンと出てるとこあのあれがある 何だっけ?
コミコン
コミコンもよくやってたんだけどね、えー今でもやってると思いますよ
{*名称: Comic-Con International
(通称:サンディエゴ・コミコン)
場所: アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ
映画・コミック・アニメ・SFなどポップカルチャーの大型イベント}
あー出てこないね
本当最近出てこない もう
こないだデザイナーっていう言葉
デザイナーじゃねえな
えーとねご飯食べた後にちょっと甘い物食べるのあるじゃないですか
あれをえーとね何て言うんだっけな
デザ、デザイナーしか出てこないんですよ
かわかつ)
デザート
デザートよ
デザートが出てこないの
でね それがね不思議で
だから年取ってくるとそうなってくんだなあと思って
つまり記憶が消えてくわけですよ
それはもう記憶が消えてく話しは話ししたじゃないですか
その良い方の記憶が消えてく方向と、悪い方の記憶が消えてく方向ってあるじゃないですか
でどっちかつうと古川君の方は良い方なんですよ
まあ目風が見ててもそれはわかるんだけども
ただ その・・・
ん? 言っちゃだめよ
今聞いたじゃないですか
あのデザインじゃなくてディナーじゃなくて
ディって出るんですよ
だけどもそのあのご飯の後食べたそのそれ
食べるその甘くて美味しい物
甘くなくても良いんだけど別に
それが出てこないの
この感覚わかる?
この感覚を楽しむんですよ
この感覚を楽しめない人はもうだめよ
年取って
この感覚が面白い楽しめる
これはどういうことなんだ
あ記憶が消えた
記憶が消えたということは事象が消えた
つまり記憶ってのは時間だから時間が消えてるんですよ
その・・・ディなんとかというやつの
ディなんとかと
いうやつの記憶って何? って
記憶じゃない時間って何ってなるわけじゃないですか
時間っていうのは事象で物語でしょ?
で物語ってのは単語の集まりなんですよ
言葉の集まり
でその言葉が一つ消えた
でまた一つ消えた
また一つ消えたってなってって
何か一つの塊が消えることがあるんですよ
でその時に 前も言ったんですけども
その時例えばですね
何だろうな? 例えばこう今ブロードウェイでこう撮影してるわけでしょ?
でブロードウェイ自体の記憶がなくなった時
自分は今ここどこにいるんだろう? ってなるわけですよ
でそれで周りを見渡した時にめっちゃ新鮮に見えるんです
見たことないから
ここはどこなんだ?
こんなん初めてだなあと思って
でブロードウェイっつう感覚がある時にブロードウェイにいてブロードウェイ見ても何の感動もないわけよ
相変わらず汚ねっちで天井が低くて、えー床はボロボロで壁もなんかもうあの湿ったような跡があってカビが生えててとかなるわけじゃないですか
ところが全く記憶なくて新鮮な感じでそこに立つと
ん? ここは何だ?探検してみようとかさ色々こうなるわけですよ
ですごい新鮮な気持ちになるわけ
つまりその生まれた時の気持ちになるわけですよ
それはどこでもそうよ
まあブロードウェイを記憶なくして一歩外出て今度サンモールのとこ行った時に
サンモール行った時に記憶がもし残ってたらそれは全然感動もないわけ
まああるかもしれんけども別な感動が
だけどもないわけよ
そういうことなんですよ
それが今度は世界全体の記憶を失くした時には
世界全体に対してえー 何て言うの?
めっちゃ感動するわけ
ところが世界全体の記憶を失くすと今度は生きていけないわけですよ
でそこが問題なの
だから 完全覚醒した人っていうのは生きていけないんですよ 実は
この世界では
だからやっぱ一部残すの
生存にえー何て言うの?
生存可能なキャパを残しておくのね 少しね
逆に言うとそれを残すと完全覚醒できないんですよ
その その その
何て言うの?
鬩ぎ合いですよね
本当はあの行っちまいたいんだよ?
あの全然居たくないから正直言ってこんなとこには
誰だってそうだよ
ブッダだってそうだし
五井先生だってそうだし
みんなそうですよ 空海だって
古川君だってそうよ
もう早くこの足枷から抜けたいって
で自由になりたい
あるいはなりたいんじゃないんだよね もうね
もうなってるんだけども
やっぱしえー、残せないって言ったら失礼だけど
まあやっぱ残せないから
ここでしゃべんなきゃいけないとか
あるいは漫画も描かなきゃいけないってあるんですよ
古川君はあるのよ
漫画アニメはある程度ちゃんとやっときたいってのがあるから
それである程度のところ残すわけね
で 漫画アニメ描いてるとそんなにあの外せない
もう外しちゃうと何もできなくなっちゃうから
そこがずっと古川君の鬩ぎ合いですよね
はい今日はここまで
あとがき
忘れることは衰えではない
それは時間がほどけ始める兆しでもある
だがすべてをほどいてしまえば
この世界には立っていられない
人はいつも目覚めたい場所と
生き続ける場所のあいだで揺れている
その鬩ぎ合いの中で
何を残し 何を手放すのか
そこにこそ
その人がここに在る理由が残る
vol.719 カスタネダの死について